清水幸利。 ありふれた職業で世界最強 動画(全話あり)|アニメ広場|アニメ無料動画まとめサイト

ティオ・クラルス (てぃおくらるす)とは【ピクシブ百科事典】

清水幸利

清水幸利にとって、異世界召喚とは、正に憧れであり夢であった。 ありえないと分かっていながらも、その手の本やウェブ小説を呼んでは夢想する毎日。 妄想の中で何度異世界に召喚され、何度世界を救い、ヒロインの女の子達とハッピーエンドを迎えたか分からない。 立香が聞けば苦笑するだろう。 但し、眼は笑っていない状態で。 異世界召喚は流石に今回が初めてだったが、世界を救った経験は何度もある。 何人もの女の子を娶った。 だが、それは決してお前の思っているような楽な道程ではないと冷徹に告げるだろう。 だが、清水幸利の理想は『特別な力で敵に夢想する主人公』である。 清水の部屋は、壁が見えなくなる程に美少女のポスターで埋め尽くされており、壁の一面にあるガラス製のラックにはお気に入りの美少女フュギュアがあられもない姿で所狭しと並べられている。 本棚は漫画やライトノベル、薄い本やエロゲーの類で埋め尽くされていて、入りきらない分が部屋のあちこちにタワーを築いていた。 そう、清水幸利は真性のオタクである。 但し、その事実を知る者はクラスメイトの中にはいない。 それは清水自身が徹底的に隠したからだ。 理由は、言わずもがなだろう。 ハジメに対するクラスメイトの言動を間近で見て、なお、オタクである事をオープンに出来るような者はそうはいない。 クラスでの清水幸利は、彼のよく知る言葉で表すなら、正にモブだ。 特別親しい友人もおらず、いつも自分の席で大人しく本を読んでいる。 話しかければモソモソと最低限の受け答えはするが、自分から話す事はない。 それ故、彼と関わろうという者も減っていった。 元々、清水は性格的に控えめで大人しかった。 それが原因なのか中学時代はイジメに合い、登校拒否となり自室に引き籠る毎日で、時間を潰すために本やゲームなど創作物の類に手を出すのは必然の流れだった。 両親は清水の事を心配していた。 しかし、日々、オタクグッズで埋め尽くされていく部屋に、兄や弟は煩わしかったようで、それを態度や言葉で表すようになると、清水自身、家の居心地が悪くなり居場所というものを失いつつあった。 鬱屈した環境は、表には出さないが内心では他者を扱き下ろすという陰湿さを清水に齎した。 そして、ますます創作物や妄想に傾倒していった。 」という状態だった。 そして実際、清水が期待したものと現実の異世界ライフには齟齬が生じていた。 一つ、清水は確かにチートスペックを秘めていたが、それは他のクラスメイトも同じだった事。 これでは日本にいた時と何も変わらない。 念願が叶ったにも関わらず、望んだ通りではない現実に陰湿さを増す清水は、内心で不満を募らせていった。 何故、自分が勇者ではないのか。 何故、光輝ばかりが女に囲まれていい思いをするのか。 何故、自分ではなく光輝ばかりを特別扱いするのか。 自分が勇者ならもっと上手くやるのに。 自分に言い寄るなら全員を受け入れてやるのに。 都合の悪い事は全て別の奴のせいだ。 自分だけは特別なのだという自己中心的な考えが清水の心を蝕んでいった。 その考えこそが人に好かれる事のない要因であると理解せずに。 いや、理解しようとすらせずに。 清水は自らの心を汚泥で穢していった。 そんな折だ。 あの【オルクス大迷宮】への実践訓練が催されたのは。 清水はチャンスだと思った。 誰も気にしない。 居ても居なくても同じ。 学校という背景を構成する一人。 そんな背景のような扱いをしてきたクラスメイト達も自分の有能さに気が付くだろうと、何処までもご都合主義な考え方をしていた清水は……しかし、漸く気が付く事になる。 自分に都合の良い解釈ばかりして、他者を内心で下に見ることで保ってきた心の耐久度は当然の如く強くは無かったのだ。 清水幸利は、王宮に戻ると自室に引き籠る事になった。 闇系統の魔法は相手の精神や意識に作用する系統の魔法で、実戦などでは基本的に対象にバッドステータスを与える魔法と認識されている。 要するにデバフの専門職だ。 清水の適正もそういった所にあり、相手の認識をズラしたり、幻覚を見せたり、魔法へのイメージ補完に干渉して行使を妨害したり、更に極めれば思い込みだけで身体に障害を発生させたりという事が出来る。 浮かれた気分などすっかり吹き飛んだ陰鬱な心で呼んだ本から、清水はある事を思い付いた。 それは決して辿り着いてはいけない、異端者と見做されてもおかしくない禁忌。 闇系統魔法は、極めれば対象を洗脳支配できるのではないか? というものだ。 清水は興奮した。 自分の考えが正しければ、誰でも好きなように出来るのだ。 そう、好きなように。 気付かないままに心を汚泥に浸し、その日から一心不乱に修練に励んだ。 しかし、そう簡単に行く訳も無かった。 まず、人のように強い自我のある者には十数時間という長時間に渡って術を施し続けなければ到底洗脳支配など出来ない。 それも無抵抗で。 流石に術を掛けられて反応しない者など普通はおらず、強制的手段で眠らせるか何かする必要がある。 人間相手に隠れて洗脳支配するのは環境的にも時間的にも厳しく、バレた時のことを考えると非常にリスクが高いと清水は断念せざるを得なかった。 肩を落とす清水だったが、ふと召喚の原因である魔人族による魔物の使役を思い出す。 人とは比べるべくもなく本能的で自我の薄い魔物ならば容易に洗脳支配出来るのではないか? 清水はそれを確かめるために夜な夜な王都外に出て雑魚魔物相手に実験を繰り返し、その結果として人に比べて遥かに容易に洗脳支配出来ることが実証する事が出来た。 王都近郊での実験を終えた清水は、どうせ支配下に置くなら強い魔物がいいと考えた。 ただ、光輝達について迷宮の最前線に訪れるのは気が引けた。 どうしても奈落の底へと落ちていったハジメの事を思い出してしまい、恐怖に足が震えてしまったからだ。 どうするべきかと悩んでいた時、清水は愛子の護衛隊の話を耳にした。 それに付いて遠出をすれば丁度いい魔物と遭遇するだろうと考え、清水は愛ちゃん護衛隊に入隊した。 結果、清水は愛子達と共にウルの町を訪れる事になった。 北の山脈地帯という丁度いい魔物達の住処がある場所で配下の魔物を集めるために姿を眩ませた。 次に再会した時は、誰もが自分の成し遂げた偉業に畏怖と尊敬の念を抱いて、特別扱いする事を夢想して。 魔物を操る姿など見せれば魔人族との関わりを疑われ、異端者扱いされるだろう事など少しも考えていなかった。 何処までもご都合主義な考え方をしていたのだ。 本来なら僅か二週間と少しという短い期間では、幾ら清水が闇系統に特化した天才だったとしても、そして群れのリーダーだけを洗脳するという効率的な方法を取ったとしても精々が千に届くか否かという群れを従えるので限界だっただろう。 それも、恐らくは二つ目の山脈にいるブルタールレベルを従えるのが精々だ。 だが、偶然支配する事が出来たティオの存在が、効率的で四つ目の山脈の魔物まで従える力を清水に与えた。 それだけでは、まだ、数万の魔物の支配が限界だった筈だ。 と、此処で清水に目をつけた存在が魔神獣ギルタブリルと数頭の魔獣を譲り渡した。 そのとある存在との契約と魔物を生贄に増強していく魔獣の軍勢に、汚泥に浸かりきった清水の心のタガは完全に外れた。 遂に、やはり自分は特別だったと悦に浸りながら、満を持して大群を町に差し向けた。 そして、その結果は…….

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畑山愛子 (はたやまあいこ)とは【ピクシブ百科事典】

清水幸利

ありふれた職業で世界最強の感想• 名前: 無名子(118. 105. 例えば、オーバーロード、魔王様リトライ、異性チート魔術師、転生したらスライムだった件、その為。 俺なら言わせれば、ライトノベル作品は、全部似た者が多い。 パクリっぽいのとかも。 名前: 匿名(222. 名前: 無(118. 105. 名前: アニ子(118. 105. 人それぞれですが。 アニメは、原作カットされてるけど仕方ないのかもしれませんね。 アニメを作るのに。 原作にも原作の良さがあるんだと思います。 名前: 匿名(180. 144. 192. 原作の方がいいけど、アニメ化してくれたことは嬉しいですね• 名前: 匿名(118. 105. でも、アニメ化っていいよなぁ〜。 でもどうして、アニメ化される奴って中途半端で、終わるでしょうか?例えば12話とか、10話とか、多いですよね。 戦い物なら、戦いが終わってないのに終わったり、原作と、違う終わり方をしたり、打ち切りみたいな感じで。 二期が出そうな感じを出した終わり方とかね。 期待させといて、結局、二期が出ませんとか。 例えば、カメコデラックスとか、 はぐれ勇者、いつかの黒ウサギ、シーキューブ、百錬魔王とか、その他。 多いですね、• 名前: 匿名(118. 105. 名前: 匿名(116. 名前: 匿名(118. 105. 12話とか、13話とか、中途半端に。 名前: 匿名(210. 230. 140. 名前: 匿名(118. 105. 中途半に終わらせて期待させておいて。 出ないアニメ。 名前: 匿名(220. 216. 名前: 匿名(220. 211. 213. 名前: 匿名(220. 211. 213. 名前: 匿名(118. 241. 名前: 匿名(118. 105. たまに、少し変わる事あるだろう。 夜中とかの番組とか。 テレビ局の都合じゃないのか?• 名前: 匿名(118. 241. 公式見りゃわかるけど金曜放送してるとこなんどこにもないぞ• 名前: ちん子(14. 130. 名前: 匿名(118. 105. 夜中のアニメなんてしょっちゅうだろ。 普通に。 テレビ局の放送の都合でしょ。 アニメの移動時間、日付なんて。 それに、しゅちょうりつで、変わってくるしね。 時間とか、日付とか。 みんなが見ていれば、変わるのはあり前ですよ。 それに、 見る人が少なければ、打ち切りの可能性大ですよ。 名前: 匿名(118. 105. 放送のテレビ局が。 名前: 匿名(118. 105. アニメ• 名前: 匿名(118. 105. 転生したらスライムだった件は、26話で、一部は、終わったよね。 二部が、俺的に気になりますが。 テンスラみたいに長い事続いてほしちです。 冒険もの。 ファンタジー物• 名前: 匿名(118. 105. 名前: 匿名(118. 105. 名前: 匿名(14. 216. ちょうどそのタイミングでここのサイトの曜日がおかしくなった。 名前: 匿名(118. 105. 名前: 匿名(118. 105. 名前: 匿名(118. 105. スペシャルとか。 名前: 匿名(118. 105. 名前: 匿名(118. 105. 金曜日になってるの??? バグ???このサイト大丈夫なのかなぁ? 日付変更?夜中のアニメ、夜中のテレビ番組でよくある、少しの時間変更、日付変更かなぁ?それか、テレビ局の移動?例えば、テレビ愛知から、東海テレビに移動とか。 昔アニメで、ありました。 テレビ局が変わる事。 あふれた職業で、世界最強は、愛知県じゃテレビで見れない。 アニメチャンネルとか、なら見れるかもしれないけど。 ネットで見てるから。 見れるようにしてほしいですね。 見れない人の為にも。 名前: 匿名(118. 105. 金曜日になってるが、愛知県では、月曜日になってる。 みたいな感じで、日付が違うのか?• 名前: 匿名(118. 105. 名前: 匿名(118. 105. 金曜日に載せるなら、金曜日に見せてくれればいいのにね。 名前: 匿名(118. 105. これはサイトの運営関係じゃないの?。 それに、サイトのバグっぽいね。 ウイルス関係とか。 日本のサーバーなのか?これは。 海外のサーバーなら違法が多いから。 名前: 匿名(118. 105. ありふれた• 名前: 匿名(61. 232. 名前: 匿名(126. 163. 名前: 匿名(118. 105. 名前: 匿名(118. 105. 制作決定してる見たいですね。 名前: 匿名(118. 105. 名前: 匿名(163. 205. 名前: 匿名(126. 163. 名前: 匿名(118. 105. 情報調べたら。 でもなんかこの流れていくと二期とかも中途半端に終わりそうな気がしますね。 アニメオリジナルとか。 三期に続きそうな雰囲気で、二期の中途半端で、三期が出ないパターンとか。 その他。 名前: 匿名(118. 105. 名前: 匿名(118. 105. 名前: 匿名(118. 105. 名前: 匿名(118. 105. 名前: 匿名(118. 105. 名前: 匿名(60. 158. 名前: 匿名(60. 158. 名前: 匿名(118. 105. 名前: 匿名(118. 105. 51番のさんの意見と同じで、コメントが色々あって。 色んな意見、コメントが見れて。 面白いと思う。 名前: 匿名(118. 105. 名前: 匿名(118. 105. 名前: 匿名(118. 105. 漫画にそった内容もいいけど。 オリジナルなら、少しエロくてもいいんじゃない?。 おっぱいポロリ、裸とか、18禁の手前ギリで。 名前: 匿名(118. 105. 名前: 匿名(118. 105. 名前: 匿名(118. 105. 名前: 匿名(118. 105. 名前: 匿名(118. 105. おっぱいポロリとか。 裸とか。 名前: 匿名(49. 名前: 匿名(106. 130. 133. 名前: 匿名(118. 105. 名前: 匿名(118. 105. 名前: 匿名(118. 105. 名前: 匿名(118. 105. 名前: 匿名(118. 105. 、でも、良かったと思います。 実写化作品。 名前: 匿名(118. 105. 名前: 匿名(126. 217. 名前: 匿名(118. 105. 名前: 匿名(118. 105. 名前: 匿名(126. 161. 144. 原作からアニメになると1クールで詰め込むのでカットの場面が多くなるのは仕方ないことですが、このアニメはダメなパターンですかね… 原作の良さがほとんど出ていない• 名前: 匿名(126. 199. 名前: 匿名(126. 161. 144. 名前: 匿名(126. 245. 名前: 匿名(126. 245. 名前: 匿名(118. 104. 183. 13話とかで終わらせて、三期にとか、伸ばすつもりかも。 それか、2期で、アニメは終わりとか?無理やりとか、漫画にそらずアニメ最後だけオリジナルにし終わらせるとかですよねぇ〜• 名前: 匿名(118. 105. 名前: 匿名(118. 105. 名前: 匿名(218. 209. 名前: 匿名(126. 163. 154. 名前: 匿名(118. 105. アニメじたい。 名前: 匿名(118. 105. 名前: 匿名(126. 163. 名前: 匿名(126. 163. 147. テンプレがどうこうよりただそれだけの事ですよ。 名前: 匿名(126. 163. 161. でも結局そうなるのは視聴者が求めてるからにすぎないんですよね! 求めてなければ原作だって売れないし、アニメ化なんてされないわけだし。 名前: 匿名(60. 142. 249. 名前: 匿名(60. 142. 249. 名前: 匿名(218. 209. 名前: 匿名(128. もはや職業関係なし。 名前: 匿名(118. 105. ありふれた職業ってタイトルに書いてあるけど、してんを、みかたを変えれば、剣士、魔道士、冒険者、錬金術師と言う職業なのかもしれませんね。 それに、ラノベとかは、似たアニメ、漫画、ファンタジー系の話が多いですよ。 そんなパクリだとか言い出したら、キリがないですよ。 人間が、作った作品だからストーリーが似てるところは仕方ない。 例えば絵と、ストーリーが似てるって言ったら、パクリになるのでしょうか? 例えば、ナルト、サタン。 書いた人が兄弟ですよ。 噂だと双子の兄弟だとか。 名前: 匿名(118. 105. 名前: 匿名(118. 105. それに、公開日が、確か1年くら延期したよね?。 二期も伸びるのか?• 名前: 匿名(118. 105. 名前: 匿名(118. 105. 名前: 匿名(106. 132. 132. いい所今から全て言う。 まず曲がめちゃくちゃいいオープニングは100回以上聞いたね。 キャラもいいかんじにバランスは取れてると思ってるよ、主人公の邪魔するやつは殺すけどしっかり人を守ったり救うのは交換もてる• 名前: 匿名(126. 161. 179. 名前: 匿名(126. 161. 179. 名前: 匿名(126. 144. 名前: 匿名(118. 105. 109. 名前: 匿名(118. 105. 109. 運営者は動画の違法アップロード、またはそれの推奨・援助を含め著作権の侵害を助長する行為は一切しておりません。 動画・音声・画像等すべての知的所有権は著作者・団体に帰属しております。 動画のアップロード・削除依頼等の質問に関しまては各動画共有サイトへ直接お問合わせ下さい。 なお、当サイトを利用したことでいかなる損害が生じることがあっても、当サイト運営者に責任は及ばないものとします。 リンク切れや紹介記事に不適切な箇所がございましたら、お手数ですがコメント、またはからお知らせいただけますと幸いです。 All Rights reserved.

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清水幸利

見るも無残な姿に成り果てた清水幸利は、愛子達の前に跪かされていた。 自分のゲロで衣服を汚している清水が、なお、体をブラブラと揺さぶられながら眼前に連れて来られたのを見て、愛子達が「立香もハジメと同類だ!」と内心で叫びながら表情を引き攣らせたのはしょうがないことだろう。 場所は町外れに移しており、この場にいるのは愛子と生徒達の他、護衛隊の騎士達と町の重鎮達が幾人か、それにウィルと立香・ハジメ一行だけである。 流石に町中に今回の襲撃の首謀者を連れて行っては騒ぎが大きくなり過ぎるだろうし、そうなれば清水との対話も難しいだろうという理由だ。 町の残った重鎮達は、現在、事後処理の為に東奔西走している。 未だ白目を剥いて倒れている清水に愛子が歩み寄る。 黒いローブを着ている姿が、そして何より戦場から直接連行して来られたという事実が、動かぬ証拠として彼を襲撃の犯人だと示している。 信じたくなかった現実に、愛子は悲しそうに表情を歪めつつ、清水の目を覚まそうと揺り動かした。 デビッド達は危険だと止めようとしたが、愛子は首を振って拒否する。 それでは、きちんと清水と対話出来ないからと。 愛子は、あくまで先生と生徒として清水と対話を行うつもりだった。 やがて、愛子の呼びかけに清水の意識が覚醒し始めた。 ボーっとした目で周囲を見渡し、自分の置かれている状況を理解したのか、ハッとなって上体を起こす。 咄嗟に距離を取ろうとした立ち上がりかけたのか、まだ腹部へのダメージが残っているのか、それとも吐き気が残っているのか、ふらついて尻餅をつき、ズリズリと後退りした。 警戒心と卑屈さ、苛立ちが綯い交ぜになった表情で、眼をギョロギョロと動かしている。 「清水君、落ち着いて下さい。 誰も貴方に危害を加えるつもりはありません……先生は、清水君とお話がしたいのです。 どうして、こんなことをしたのか……どんな事でも構いません。 先生に、清水君の気持ちを聞かせてくれませんか?」 膝立ちで視線を合わせる愛子に、清水のギョロ目が動きを止める。 清水は視線を逸らして顔を俯かせるとボソボソと聞き取りにくい声で話……と、言うよりは悪態と言うべきだろうか? 鬱屈した内心をブツブツと呟き始めた。 「何故? そんな事も分かんないのかよ。 だから、どいつもこいつも無能だっつうんだよ。 馬鹿にしやがって……勇者、勇者うるさいんだよ。 俺の方がずっと上手く出来るのに……気付きもしないで、モブ扱いしやがって……ホント、馬鹿ばっかりだ……だから俺の価値を示してやろうと思っただけだろうが……」 「てめぇ……自分の立場分かってんのかよ! 危うく、町が滅茶苦茶になる所だったんだぞ!」 「そうよ! 馬鹿なのはアンタの方でしょ!」 「愛ちゃん先生がどんだけ心配してたと思ってるのよ!」 清水は反省も後悔もしていなかった。 周囲への罵倒と不満を口にする清水に、玉井や優花など生徒達が憤りを露わにして次々と反論する。 温厚なマシュでさえ冷ややかな視線を向け、エレシュキガルも「此処まで性根の腐った人間は久しぶりに見たわ」と嫌悪を露わにする。 その勢いに押されたのか、清水はますます顔を俯かせ、だんまりを決め込む。 そんな清水が気に食わないのか、更にヒートアップする生徒達を抑えると、愛子はなるべく声に温かみが宿るように意識しながら清水に質問する。 「そう、沢山不満があったのですね……でも、清水君。 皆を見返そうというのなら、尚更、先生には分かりません。 「……示せるさ……魔人族になら」 「なっ!?」 「それでは自分の価値を魔人族に示すためだけに町の人々を殺そうとしたのですか!?」 「その通りさ」 清水の口から飛び出したまさかの言葉に、愛子のみならず、その場のほぼ全員が驚愕を表にした。 マシュの口から放たれた言葉、それが彼らの驚愕を象徴するものだった。 清水はその様子に満足げな表情となり、聞き取りにくさは相変わらずだが、先程までよりは力の籠った声で話し始めた。 「魔物を捕まえに一人で北の山脈地帯に行ったんだ。 その時、俺は一人の魔人族と出会った。 最初は、勿論警戒したけどな……その魔人族は、俺との話を望んだ。 そして、分かってくれたのさ。 俺の本当の価値ってやつを。 だから俺は、そいつと……魔人族側と契約したんだよ」 「契約……ですか? それは、どのような?」 戦争の相手である魔人族と繋がっていたという事実に愛子は動揺しながらも、きっとその魔人族が自分の生徒を誑かしたのだとフツフツと湧き上がる怒りを抑えながら聞き返す。 一体何がおかしいのか、そんな愛子にニヤニヤしながら清水は衝撃の言葉を口にする。 「……畑山先生……あんたを殺す事だよ」 「……え?」 愛子は、思わず間抜けな声を漏らしてしまう。 何を言われたのか分からなかったのだ。 周囲の者達も同様で、一瞬ポカンとしたものの、愛子よりは早くその意味を理解し、激しい怒りを瞳に宿して清水を睨みつけた。 ハジメの視線まで鋭いものとなっている。 清水は生徒達や護衛隊の騎士達、その他多くのあまりに強烈な怒りが宿った眼光に射抜かれて一瞬身を竦めるものの、半ば自棄糞になっているのか、視線を振り切るように話を続ける。 「何だよ、その間抜け面。 そういう契約だった。 俺の能力は素晴らしいってさ。 勇者の下で燻っているのは勿体無いってさ。 やっぱり、分かる奴には分かるんだよ。 その眼は陰鬱さや卑屈さ以上に、思い通りにいかない現実への苛立ちと、邪魔した立香とハジメへの憎しみ。 どうやら、清水は眼の前の白髪マントの少年をクラスメイトの南雲ハジメだとは気が付いていないらしい。 元々、話したこともない関係なので仕方ないと言えば仕方ないが……。 流石にお人好しで有名だった立香については知っていたが、化物としか思えぬ力を振るって魔神獣ギルタブリルを倒した立香も、ハジメと一纏めにして罵っている。 清水は今にも襲いかからんばかりの形相でハジメを睨み罵倒を続けるが、突然矛先を向けられたハジメはというと、清水の罵倒の中に入っていた「厨二キャラのくせに」という言葉に、実は結構深いダメージを受けて現実逃避気味に遠くを見る目を浮かべていた。 立香が全く動じていなかった事も合わさり、二人の態度が「俺、お前とか眼中にないし」という態度に見え、更に清水を激昂させる要因となっている。 「清水君。 落ち着いて下さい」 「な、なんだよっ! 離せよっ!」 突然触れられた事にビクッとし、咄嗟に振り払おうとする清水だったが、愛子は決して話さないと言わんばかりに更に力を込め、ギュッと清水の手を握り示す。 清水は愛子の真剣な眼差しと視線を合わせる事が出来ないのか、徐々に落ち着きを取り戻しつつも再び俯き、前髪で表情を隠した。 「清水君……君の気持ちはよく分かりました。 そう思う君の気持ちは間違ってなどいません。 人として自然な望みです。 だって、方法は間違えたけれど、これだけの事が実際にできるのですから……でも、魔人族側には行ってはいけません。 君の話してくれたその魔人族の方は、そんな君の思いを利用したのです。 そんな人に、先生は、大事な生徒を預けるつもりは一切ありません……清水君。 もう一度やり直しましょう? 皆には戦って欲しくはありませんが、清水君が望むなら、先生は応援します。 君なら絶対、天之河君達とも肩を並べて戦えます。 そして、いつか、みんなで日本に帰る方法を見つけ出して、一緒に帰りましょう?」 清水は愛子の話を黙って聞きながら、いつしか肩を震わせていた。 生徒達も護衛隊の騎士達も、清水が愛子の言葉に心を震わせて泣いているのだと思った。 クラスで一番涙脆いと評判の優花は、既に涙ぐんで二人の様子を眺めている。 しかし、そんなに簡単に行くほど甘くは無かった。 肩を震わせ項垂れる清水の頭を優しい表情で撫でようと身を乗り出した愛子に対し、清水は突然、握られていた手を逆に握り返してグッと引き寄せ、愛子の首に腕を回して締め上げたのだ。 思わず呻き声を上げる愛子を後ろから羽交い締めにし、何処に隠していたのか十センチ程の針を取り出すと、それを愛子の首筋に突きつけた。 「動くなぁ! ぶっ刺すぞぉ!」 裏返ったヒステリックな声でそう叫ぶ清水。 その表情はピクピクと痙攣しているように引き攣っており、眼はハジメと立香に向けていた時と同じ狂気を宿している。 先程まで肩を震わせていたのは、どうやら脳天気な愛子の事を嗤っていただけらしい。 立香は強く奥歯を食い縛る。 立香達も何もしようとしなかった訳ではない。 しかし、あまりにも愛子が清水に近い場所にいたため、清水だけを狙って素早く拘束する事が出来なかったのだ。 その結果、立香達が傍に居ながらこの状況を許してしまった。 立香は「だから、拘束はそのままにしておいて下さいと言ったのに……」と険しい表情で呟いている。 愛子は苦しそうに自分の喉に食い込む清水の腕を掴むが、愛子のステータスでは清水の腕は引き離せないようだ。 周囲の者達は、清水の警告を受けて飛び出しそうな体を必死に押し止める。 清水の様子から、殺ると言ったら本気で殺るという事が伝わってきたからだ。 皆、口々に心配そうな、悔しそうな声音で愛子の名を呼び、清水の事を罵倒する。 「いいかぁ、この針は北の山脈の魔物から採った毒針だっ! 刺せば数分も持たずに苦しんで死ぬぞ! 分かったら、全員、武器を捨てて手を上げろ!」 清水の狂気を宿した言葉に周囲の者達が顔を青褪めさせる。 清水は北の山脈地帯の三つ目、四つ目の山脈にまで訪れている。 二つ目の山脈までの魔物の毒ならば兎も角、それより先の山脈に生息している魔物に対する毒の用意など出来ている筈がない。 或いは、出来ていたとしても愛子が生きている間に解毒剤を持ってくる事など不可能である。 完全に動きを止めた生徒達や護衛隊の騎士達にニヤニヤと笑う清水は、その視線をハジメに向ける。 「おい、お前、厨二野郎、お前だ! 後ろじゃねぇよ! お前だっつってんだろっ! 馬鹿にしやがって、クソが! これ以上ふざけた態度とる気なら、マジで殺すからなっ! わかったら、銃を寄越せ! それと他の兵器もだ!」 清水のあまりに酷い呼びかけに、つい後ろを振り返って「自分じゃない」アピールをしてみるが無駄に終わり、嫌そうな顔をするハジメ。 緊迫した状態にも関わらず、全く変わらない態度で平然としている事に、またもや馬鹿にされたと思い清水は癇癪を起こす。 そして、ハジメの持つ重火器を渡せと要求した。 だが、ハジメは清水の言葉を聞き非常に冷めた目で見返した。 「いや、お前、殺されたくなかったらって……そもそも、先生殺さないと魔人族側行けないんだから、どっちにしろ殺すんだろ? じゃあ、渡し損じゃねぇか」 「うるさい、うるさい、うるさい! いいから黙って全部渡しやがれ! お前らみたいな馬鹿どもは俺の言うこと聞いてればいいんだよぉ! そ、そうだ、へへ、おい、お前のその奴隷も貰ってやるよ。 そいつに持ってこさせろ!」 冷静にツッコミを入れられ、更に喚き散らす清水。 追い詰められすぎて既に正常な判断が出来なくなっているようだ。 自分が先程までの話と矛盾した発言をしているのにも気付かず、感情のままに言葉を放っているようだ。 その清水に目をつけられたシアは、全身をブルリと震わせ嫌悪感丸出しの表情を見せた。 「お前が、うるさい三連発しても、ただひたすらキモイだけだろうに……ていうか、シア、気持ち悪いからって俺の後ろに隠れるなよ。 アイツ凄い形相になってるだろうが」 「だって、ホントに気持ち悪くて……生理的に受け付けないというか……見て下さい、この鳥肌。 有り得ない気持ち悪さですよぉ」 「まぁ、勇者願望あるのに、セリフが、最初期に出てきて主人公にあっさり殺られるゲスイ踏み台盗賊と同じだしなぁ……いやほんと、どうしてアレで勇者になれると思ったのか」 本人達は声を潜めているつもりなのかもしれないが、嫌悪感のせいで自然と声が大きくなり、普通に全員に聞こえていた。 そして、一部の生徒はうんうんと無意識に頷いた。 ハジメの言葉と生徒の反応に、口をパクパクさせながら次第に顔色を赤く染めていき、更に青色へと変化して、最後に白くなった。 怒りが高くなり過ぎた場合の顔色変化がよくわかる例である。 「……し、清水君……どうか、話を……大丈夫……ですから……」 「……うっさいよ。 いい人ぶりやがって、この偽善者が。 お前は黙って、ここから脱出するための道具になっていればいいんだ」 限度を超えた怒りに頭がおかしくなったのか、奇声を上げて笑いだした清水に、愛子は苦しそうにしながらも言葉を投げかける。 しかし、愛子の声を聞いた瞬間、清水はピタリと笑いを止めて更に愛子を締め上げ、暗く澱んだ声音で愛子へと囁く。 清水の視線は再びハジメへと向けられる。 興奮も何もなく、負の感情を煮詰めたような眼でハジメを見て、次いで太もものホルスターに収められた銃を見る。 言葉は無くても言いたいことは伝わった。 此処で渋れば自分の生死を度外視して、いや、都合の良い未来を夢想して愛子を害しかねない。 あれほど真摯に愛子が対応したというのに、こんな凶行に及んだ清水には痛い目に遭ってもらわなければハジメは気が済まなかった。 「ッ!? ダメです! 避けて!」.

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