犬 の 熱中 症 の 症状。 【獣医師監修】犬が低体温症になる原因と症状、対処法まで

犬の熱中症対策【前編】こんな症状は熱中症かも?愛犬の異変に早く気付こう|知る|ドッグパッド

犬 の 熱中 症 の 症状

【目次】【獣医師が解説】犬の熱中症の症状をはじめ、対策と応急処置方法を知ろう 熱中症とは 温室効果で年々気温が上がっています。 夏に気をつけたいのは、やはり「熱中症」ですよね。 よく耳にする熱中症ですが、熱中症とはいったいどのような病気なのでしょうか。 似た病名に「日射病」「熱射病」がありますが、それぞれどこが違うのでしょうか。 犬の熱中症って、どんな病気? 暑い環境下に長時間いることで急激に体温が上がってしまい、体内の正常な働きができなくなる状態を熱中症といいます。 犬の平熱は38度台ですが、熱中症をおこすと42度を超すこともあります。 ぐったりした状態から、ハアハアと呼吸がが荒くなり、症状が重くなると痙攣をおこしたり意識を失うこともあります。 手当てが遅れてしまうと、最悪の場合命を落としてしまいます。 熱中症のことを知り、熱中症にならないように対策をとることが何より大切です。 熱中症・日射病・熱射病の違い 熱中症に似た病名に「日射病」「熱射病」がありますが、それぞれどこが違うのでしょうか。 熱中症 熱中症とは、暑い環境下で暑さに対して適応できず、様々な障害が体に起こることを言います。 屋内、屋外を問わず高温や多湿が原因になって起こります。 日射病 直射日光が体に当たることによって体温の上昇が起こり、体温を下げることができなくなる状態です。 日差しを直接浴びることが原因になりますので、屋外で起こります。 熱射病 高温多湿の環境下で長時間過ごしたために、脳の体温調節する部位に支障をきたし、体温が異常に上がってしまう状態です。 ヒトでは、汗を全くかかず皮膚が乾燥しているのが特徴で、これが熱中症との違いになります。 犬の場合は汗をかくことができないので、熱中症と熱射病の厳密な違いはほぼないと言えるでしょう。 熱中症の症状 熱中症の初期症状は「気温が上がって、暑いのかな?」と、勘違いするほどわかりにくいこともあります。 熱中症の症状を軽症・中程度~重症・命にかかわる症状に分けて解説します。 軽い症状• 食欲がない• ダルそう、ぐったり• 呼吸が荒い• 普段よりよだれが多い• ふらふらする• 普段よりも水を飲みたがる 中程度~重い症状• 口を開けてハアハアし、呼吸が速い(パンティング)• 唾液が口から流れるように垂れる• 体温が高い(40度以上)• 意識はあるが倒れている• 嘔吐、下痢、血便• 水を飲まそうとしても飲まない 命に係わる症状• 意識がない• 痙攣を起こしている 軽い症状の場合は、いち早く涼しい場所に移動して体を冷やしてあげることで回復が見込まれます。 しかし、中程度以上の症状になると命にかかわる事態になることが考えられます。 熱中症にかかりやすい犬種 汗をかかない犬たちはヒトよりも熱中症にかかりやすいといいますが、その中でも注意が必要な犬種を紹介します。 短頭種 が短い犬たちを短頭種といいます。 短頭種は鼻腔狭窄(鼻の穴が狭い状態)や、軟口蓋過長(喉の入り口が狭い)という状態になることが多い犬種です。 短頭種はもともと呼吸器系が弱く、普段から呼吸がしにくい犬種です。 暑くなるとさらに呼吸がしづらくなり、熱中症を引き起こしやすくなります。 など このような犬種は、熱中症をおこしやすい短頭種ですので十分注意しましょう。 寒い地方原産の犬 寒い地方原産の犬は、寒さをしのぐためにアンダーコートが発達しています。 しかし、高温や多湿には非常に弱く熱中症になりやすい犬種です。 (シベリア原産)• (フランス ピレネー地方原産)• (スイス原産)• (シベリア、ロシア原産) など 暑さには非常に弱いので、夏場は十分な暑さ対策が必要です。 肥満傾向の犬 犬種にかかわらず、肥満傾向の犬は熱中症をおこすリスクが高くなります。 先にあげた「短頭種」や「寒い地方出身の犬」が肥満になれば、さらにそのリスクは高くなります。 こまめに体重を量り、体重超過にならないように注意しましょう。 熱中症になぜなるの? 暑さが原因で熱中症になりますが、なぜ暑すぎる環境に長時間いると熱中症になるのでしょうか? ヒトの熱中症の原因も交えて、犬が熱中症を引き起こす仕組みについて解説します。 ヒトが熱中症になる理由 ヒトが暑い環境下にいるときの体温調節は、次のような仕組みで行います。 暑い場所に長時間いると体温が上がる• 体温調節中枢が反応する• 自律神経の働きによって「体表に血液が集まり、熱が皮膚から放散される」または、「汗をかき、これが蒸発するときに熱が放散される」• 体温が下がる ところが、暑すぎる環境下に長時間いると体温調節機能がうまく働かなくなり、体温調節ができなくなってしまいます。 体温がどんどん上昇しているにもかかわらず、体温を下げる仕組みが全く働かず熱中症になってしまいます。 犬が熱中症になる理由 基本的に熱中症を起こす理由は犬もヒトも変わりません。 では、犬が熱中症をおこす理由はヒトとどこが違うのでしょうか? 犬にもヒトにも「エクリン腺」と「アポクリン腺」という2種類の汗腺があります。 エクリン腺はサラサラした汗を分泌し、アポクリン腺はベタベタした汗を分泌します。 ヒトの体表には「エクリン腺」が多いので、たらたらと流れるような汗をかくことができます。 しかし、犬の体表には「アポクリン腺」が多く、さらさらした汗をかく「エクリン腺」は足の裏にしかありません。 サラサラの汗をかく汗腺の数が犬の場合は非常に少ないので、犬は暑さに弱いのです。 また、犬の体表は被毛に覆われており保温性に優れています。 冬の寒い時期には有用に働きますが、夏はこの被毛があることで体温が下がりにくくなります。 このような理由より、犬はヒト以上に熱中症になりやすいと言えるでしょう。 熱中症にならないために注意すること では、熱中症にならないようにどのようなことに注意すればよいのでしょうか。 熱中症に関するチェックリストです。 それでは、どのようにすれば熱中症を防ぐことができるのでしょうか。 気温と湿度に注意しましょう 犬は外気温が22度以上、湿度60%以上の環境で熱中症を起こしやすくなるといわれています。 ヒトが熱中症を起こす可能性が高くなる気温は28度以上です。 ヒトにとって22度はそこまで暑いと感じる温度ではありません。 犬とヒトの危険気温は異なります。 気温と湿度のチェックはしっかりしましょう。 室内での留守番で注意すること 室内で犬に留守番をさせるときには、次の点に注意しましょう。 エアコンの設定温度は26度前後にしましょう 犬にとって快適なエアコンの温度は一般的に26度ですが、部屋の広さや犬の体格によって快適さは変わります。 いったん26度で設定して、様子を見ながら温度調節してください。 湿度の高い日はドライにした方が良い場合もあります。 扇風機では熱中症の予防はできません 汗が扇風機の風で乾くときに気化熱が発生し涼しさを感じます。 汗をかかない犬にとっては扇風機はあまり涼しさを与えません。 特に熱気がこもった部屋の場合は、扇風機では熱中症は防げないでしょう。 窓を開けるだけでは日中の暑さには対応できません 窓を開けても風のない日には部屋の中に熱気がこもってしまいます。 窓を開ける熱中症対策は有効ではありません。 サークルを窓辺に置くのは危険です 特に日当たりの良い壁際や、窓のそばにサークルを置くのはやめましょう。 直射日光の当たる壁は夜間になっても温度が下がりにくいといわれています。 また、窓のそばは遮光カーテンで日差しを遮らないと気温の上昇が著しくなります。 夏の間は日が当たらない場所にサークルを移動させましょう。 万が一停電したり、エアコンが止まった場合 エアコンをつけていっても万が一停電になったり、アクシデントでエアコンが止まってしまう。 こんな事態にならないとは言えません。 少しでも万が一に備えるために、冷たく感じるマットや湯たんぽの中に氷水を入れて置いていくなどの対策をしても良いでしょう。 最近では室内の様子をスマホで確認できるカメラもあります。 できるだけ安全に配慮するために利用するのもおすすめです。 散歩の時間 散歩は気温が高くなる時間を避けていくようにしましょう。 早朝はまだ気温も高くなく、湿度も上がっていないことが多いので理想的です。 夕方の散歩は気温が下がらないだけでなく、日中の日差しで地面に熱気がこもっている場合があります。 真夏の日中の地表面温度は65度になることもあるといわれています。 私たちは靴を履いて外出するので地面からの暑さを感じることはほぼありませんが、65度にもなった地面を犬は裸足で歩くことになり、肉球をやけどしてしまうこともあります。 散歩に行く前に飼い主様は地面に触れて、地面の熱さを確認しましょう。 車の中で留守番させない ほんの少しなら大丈夫と、車の中に犬を残して買い物に行く。 夏以外の季節なら、大丈夫かもしれません。 しかし、夏にこの行為は非常に危険です。 例えば、車の中の温度が25度であったとしても、締め切った状態で5分後には車内温度は38度近くまで上昇します。 1時間近くたつと50度を超えてしまいます。 日よけをしてもあまり効果はありません。 絶対に犬を車に残していかないようにしましょう。 熱中症の場合の応急処置 熱中症を起こした場合、できるだけ早く応急処置をすることが大切です。 「もしかして、熱中症?」と思った時に、まず次のような応急処置をしてください。 犬が熱中症のような症状を起こした場合、動物病院に連れて行きたくなりますが、連れて行く間に症状がどんどん進行する恐れがあります。 熱中症の場合、命を救うために大切なのは応急処置です。 体温を測る 熱中症を疑うような状態になった場合、風通しの良い場所に移動し、体温計があればまず体温を測ってください。 熱中症を思わせる40度以上の体温があれば冷やします。 体温計がない場合は内股や脇を触ってください。 熱中症の場合、明らかに暑いと感じるはずです。 水を飲ませる 水を飲むことができる状態であれば、水を飲ませてください。 ただ、意識がない場合やもうろうとしているときには、誤嚥(ごえん)の原因となるため飲ませないでください。 体を冷やす 室内であれば、お風呂場に連れていき全身を水に漬けてください。 バスタブやたらいに漬ける場合は、頭が沈まないように気を付けましょう。 氷水は急激に体温が下がってしまうのでお勧めしません。 や屋外で体を水に漬けることができない場合は、冷たい水で濡らしたタオルをかけるなどしてください。 意識がない場合は体を冷やしながら、頭を氷で重点的に冷やしましょう。 体温を下げるのは39. 5度まで 犬の平熱は38度台ですが、熱中症で体温を下げるときには39. 5度になったら冷やすことを中止します。 それ以上下げてしまうと、体温がどんどん下がり低体温になってしまうことがあります。 さいごに 今回は、犬の熱中症の症状、予防法、応急処置について解説しました。 犬の熱中症は気温22度を超したあたりから注意が必要です。 気温がそれほど高くなくても湿度が高くなると熱中症のキケンは高くなります。 熱中症にならないように十分な対策をとって、暑い夏を乗り切りましょう。 執筆・監修:獣医師 平松育子(ひらまつ いくこ) 山口大学農学部獣医学科(現:山口大学共同獣医学部)卒業後、複数の動物病院で勤務医を経て、ふくふく動物病院を開業する。 また、YICビジネスアート専門学校ペット総合科で講師を務める。 その他、AIAJ認定アロマテラピーインストラクターとして、人とペットが楽しめるアロマテラピーにも取り組む。 飼い主様としっかりコミュニケーションを取ることを大切にし、飼い主様とペットの笑顔に繋がる診療を心がけている。

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犬だって夏バテする!トイプードルの熱中症の症状と対策すべきことって?

犬 の 熱中 症 の 症状

人間と同じように、犬も熱中症にかかります。 蒸し暑い室内や閉め切った車の中でのお留守番、激しい暑さの中でのお散歩は、熱中症を引き起こす可能性があるので、注意が必要です。 熱中症は対処が遅れると死に至るケースもあるため、絶対に軽視してはいけません。 しかし、きちんと対処をしていれば防げるので、正しい知識を身につけて、予防を徹底することが大切です。 ここでは熱中症のメカニズムから予防方法について解説します。 熱中症とは からだが高温多湿な環境に適応できず、体温をうまく下げることができないでいると、全身の臓器の働きが鈍くなる障害を引き起こします。 これを熱中症と言います。 いつ熱中症になるの? 犬の場合は6~8月の間、そして午前よりも午後のほうが熱中症にかかりやすいとされています。 特に暑い日と涼しい日を繰り返す時期は注意が必要です。 高温多湿な環境に一定時間いると、からだは暑さに順応できるようになります。 犬の場合、60日ほどでからだは暑さに慣れていきます。 しかし、まだからだが暑さに順応できていない時期は、より低い温度で熱中症を発症しやすくなるので、特に初夏は気を付けなければなりません。 また、同じ気温であっても、湿度が高いか低いか、風があるかどうか、地面や建物からの放射熱があるかどうか等の要因も大きく影響します。 無風状態で湿度が高い場合や、地面からの照り返しが強い場合も、より低い気温で熱中症を引き起こしやすくなるため、気温以外の要因にも注意をする必要があります。 熱中症になるとどうなるの? 過度な運動をしたり、高温多湿な環境下に長時間いると、体温が上昇しますよね。 人の場合は汗をかくことで体温調整をしますが、犬はハァハァという口呼吸 パンディング によって体温調整を行います。 しかし、パンディングだけでは追いつかないほどの熱が体内にたまってしまうと、からだは高体温の状態となってしまいます。 からだを構成している細胞や臓器は、高体温の状態では働きが鈍くなるため、結果、全身の臓器の動きが鈍くなり、場合によっては死に至るのです。 暑いところに連れだしたり、暑い日に閉め切った部屋などでお留守番させた後、なかなかパンディングがおさまらなければ熱中症にかかっている可能性があります。 熱中症ではなく、ただはしゃいでハァハァ言っている状態の場合は、自分でお水を飲みに行ったり、冷たい床におなかをくっつけたりして、ちょっと体を休めてからまた遊ぶ、等の調整ができます。 犬がぼーっとしていて、ひたすらハァハァと荒い呼吸をしているようでしたら、熱中症にかかっている可能性が高いです。 すぐに体を冷やし、早めに動物病院に連れて行って下さい。 初期症状で対処ができれば助けられる可能性は非常に高いので、「熱中症かも?」と思ったら、躊躇しないで動物病院へ連絡しましょう。 重症化すると・・・ 初期症状を見逃すと、以下のような症状がみられるようになります。 非常に重症で死亡率が高くなる段階 尿が出なくなったり、血尿が出たりしている場合は、とても危険な状態です。 熱中症が重症化して、腎臓に急激な障害が起こっている可能性があります。 またその場合、腎臓以外の複数の臓器でも機能が低下していることが考えられるため、死に至る確率が非常に高い状態です。 すぐに体を冷やし、即病院へ連れて行って下さい。 熱中症の治療方法 熱中症の治療は時間との勝負 熱中症は初期症状を見逃すとどんどん悪化します。 症状が重くなればなるほど、獣医さんが助けられる確率も極めて低くなります。 熱中症治療は時間との勝負ですので、早急な対応が必要となります。 熱中症の疑いが少しでもあるなら、すぐに動物病院へ連絡しましょう。 病院に行く前に事前連絡を入れておくことで、病院側も受け入れ態勢を整えておくことができます。 治療方法について 熱中症の疑いがある場合は、からだを冷やす必要があります。 涼しいところに移動させ、人肌程度の水で濡らし、扇風機で送風します。 冷水や氷、アイスパック等の急な冷却は、体の表面だけを冷やして、体内を冷やすことはできないので、オススメしません。 体を冷やしながら病院へ向かいましょう。 病院では、点滴で水分や薬剤を投与しながら、入院させることが一般的です。 予防 室内飼育の場合 閉め切った部屋で室温が高くなると熱中症にかかる可能性が高くなります。 窓を開けて風が通るようにするか、クーラーを使って温度・湿度を管理してあげましょう。 また、いつでも十分な水分をとれるよう、新鮮なお水をたっぷりと置いておく必要があります。 室外飼育の場合 暑い時期だけでも玄関先に避難させてあげると無難ですが、難しい場合は日よけや風通しの良いところを作ってあげて下さい。 室内飼育と同様、きちんと水分補給ができる環境を整えてあげましょう。 散歩に行く場合 暑い時間、湿度が高いとき、道路の照り返しが強いときの散歩はやめましょう。 朝早い時間か、日が沈んでからの涼しい時間帯に行くといいでしょう。 また、お散歩のときも水分補給ができるよう、飲み水を持っていきましょう。 車に乗せる場合 車の中は気温が上がりやすいので、エンジンを切った車内に放置するのは夏以外でも危険です。 車に乗せる場合はエアコンで車内を涼しく保ってあげて下さい。 暑い中、エンジンを切った状態で閉めきった車内に置いていくのは絶対にやめましょう。 普段から体温を測れるようになっておくとベスト 犬の体温を測るときは、専門の体温計を肛門内に差し込んで測ります。 おうちでも体温を測れるようになっていれば、犬がハァハァと荒い呼吸をしているとき、すぐに体温を確認して、ただのパンディングなのか、熱中症の前兆なのかを見極めることができます。 犬の平熱 直腸温 は37. 熱中症にかかりやすい犬種 大型犬 ゴールデンレトリーバー、ラブラドール等の大型犬は、小型犬に比べて体温を下げにくいので注意が必要です。 長距離のお散歩に出かけることが多いと思うので、お散歩に出かけるときは必ず飲料水を持っていきましょう。 短頭種 鼻の低い犬種 シーズー、ペキニーズ、パグ、フレンチ・ブルドッグ、ボストン・テリア、ボクサーなどは、鼻の穴が小さかったり、喉の入り口が狭かったりすることが多く、息の通り道が狭い構造になっています。 パンディングをして鼻や口の中を息が通ることで、粘膜上の水分を蒸発させ、体温を下げる仕組みになっているのですが、短頭種は息の通り道が狭い分、熱放出の効率が悪く、高体温状態に陥りやすいのです。 疾患を持っている犬 以下の疾患を持っている犬も、通常の犬に比べて熱中症にかかりやすいので注意が必要です。 きちんと対策をしていれば熱中症にはかかりませんし、もし発症してしまったとしても、初期症状のうちにしっかり対策をうっていれば助けられることがほとんどです。 ただ遊び疲れてハァハァ言っているだけなのか、初期症状が出ているのかは正しく見極めて、愛犬を熱中症から守ってあげましょう!•

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犬の熱中症の症状、痙攣・嘔吐などは要注意!処置方法解説します。

犬 の 熱中 症 の 症状

犬の熱中症のサイン一覧• 呼吸が荒い(パンティング)• よだれをダラダラ垂らす• 心拍数の増加(頻脈)• おもちゃや呼びかけへの反応が遅い・反応しない• 日陰に行きたがる• 歩きたがらずその場にうずくまる• ふらつく・歩けない• 歯茎などの粘膜が乾燥する• 口の中が鮮紅色• CRTが1秒未満• 大腿動脈拍動の亢進や弱化• 視覚障害(皮質性)• 吐く・嘔吐する CRT CRTとは「キャピラリテスト」(Capillary refill time)の略称です。 日本語では「毛細血管再充満時間テスト」とよばれます。 犬の口を開き歯茎を指で押します。 すると血液が押し出されて白くなるはずです。 白くなったらすかさず指を離します。 血液が戻り歯ぐきが再び赤くなるまでの時間を測ってみましょう。 通常は2秒程度の戻り時間ですが、犬の体温が上がっているとスピードアップして1秒未満になります。 この 死亡率に大きな影響を及ぼすのが飼い主による応急処置です。 「熱中症にかかったかな?」と気付いた直後、どのような処置を施すかによって犬の生存率は大きく変動します。 また発症から動物病院の受診まで90分以上かかった場合、DIC(播種性血管内凝固症候群)の発症リスクと死亡率が高まるというデータ (Bruchim, 2006)もありますので、 90分以内に応急処置を完了し、なるべく早く動物病院に連れて行くようにしましょう。 具体的な応急処置の方法は以下です。 優先度が高い順に並べてあります。 犬を涼しい場所に移動する 予後を悪くする危険因子• 受診時の37. 神経症状の悪化• 難治性低血糖• 輸液に反応しない高窒素血症と乏尿の悪化• DIC(発症から受診まで90分以上かかった場合)• 難治性低血圧• ビリルビン濃度上昇• 心室性不整脈• 高タンパク血症• 犬を病院に連れて行ったとしても、 受診直後における血液分析値では患犬の予後を十分に予測することができないため、24時間は定期的に血液を採取してモニタリングする必要があるとしています。 費用面から頻繁な血液検査ができないような場合は、少なくとも受診時と4時間後のタイミングで行い、急性DIC(播種性血管内凝固症候群)への対応が遅れてしまわないよう気をつける必要があるとも。 また熱中症における死亡例は受診から24時間以内に集中しているものの、逆に48時間まで持ちこたえられた場合はほぼ全数が回復したという報告もあります (Teichmass, 2014)。 犬に関しては受診から48時間が山といったところでしょうか。 NEXT:熱中症のメカニズム 犬の脳内にはエアコンのコントロールパネルのような体温調節中枢があり「 セットポイント」(平熱)と呼ばれる温度が生まれつき設定されています。 人間の場合は36. 5~37. 5~39. そして体の表面に集まった血液は「伝導」「対流」「放射」「気化」によって熱を外界に逃がし、なんとか体温を元の状態に戻そうとします。 このときに起こるのが心臓の動きが大きくなる(心拍出量の増加)、心臓の鼓動が増える(心拍数の増加, 頻脈)、呼吸が激しくなる(頻呼吸, パンティング)といった変化です。 冷却がうまくいかないと… 血液の大移動でもなかなか体温が下がらず高体温の状態が続いてしまうと、そのうち今まで収縮していた内臓の血管でも拡張が起こり、静脈貯留と循環血漿量の減少が起こります。 そして体を循環する血液量が低下し、熱を外に発散するメカニズムが障害を受けてさらに体温が上がってしまいます。 要するに体の内側も外側もオーバーヒートしてしまうということです。 このとき、熱によるストレスを受けた細胞を顕微鏡で見ると、細胞膜の脂質破損、タンパク質の変性、化学反応を促進する酵素の不活性化、細胞にエネルギーを供給するミトコンドリアの機能不全などが起こり、最終的には死んでしまいます。 このような細胞死が体全体で引き起こされて行き着くゴールが脳、心臓、肺、消化管、肝臓、腎臓などの多臓器不全です。 熱中症の特徴 熱中症と紛らわしい表現として「高体温症」「発熱」「熱痙攣」「熱疲労」「熱射病」などがありますが、全て別々の意味を持っています。 簡略化すると以下です。 高体温症高体温症とは、犬の平熱である37. 5~39. 「発熱」と「熱中症」の両方を含むため、熱中症と完全に同義語というわけではありません。 発熱発熱(はつねつ)とは、体内に侵入した細菌やウイルスの増殖を抑えるため、体が自分の意志で体温を上げた状態のことです。 体温を下げてしまっては意味がないので、通常パンティングは起こりません。 熱中症体温調整能力の低下、もしくは体温調整能力を超える外気温によって、熱が体内にこもってしまった状態です。 体温を下げるためのパンティングが発生します。 熱痙攣熱痙攣(ねつけいれん)とは軽度の熱中症のことです。 人間においては、発汗に伴う水分とナトリウムの喪失によって筋肉のけいれんが起こるため、こう呼ばれます。 熱疲労熱疲労(ねつひろう)とは中等度の熱中症のことです。 皮膚や筋肉への血流量が異常に増えることで血液循環がおかしくなり、体温調整機能が破綻(はたん)した状態を指します。 熱射病熱射病(ねっしゃびょう)とは重度の熱中症のことです。 体内に長時間熱がこもった結果、脳内の体温調整中枢が破壊された状態を指します。 体温は42度を超え、細胞の壊死(えし)、タンパク質の変性から全身性炎症反応症候群(SIRS)を経て多臓器不全、そして死に至ります。 NEXT:熱中症の症状は? 外飼いの犬を熱中症から守る方法• 室内に入れてあげる涼しい室内に入れてあげることが一番です。 飼い主自身が厚手のセーターを着た状態で1時間ほど犬小屋の近くにとどまってみれば、犬のしんどさがわかります。 日陰を作る直射日光をさえぎる「すだれ」や「よしず」、ビニールシートのようなものを小屋周辺に設置しましょう。 飲み水を切らさない夏場はボールに入れた水も早く蒸発してしまいます。 2~3時間おきに犬の飲み水を確認し、絶対切れないようにします。 地面からの熱を遮断犬小屋を高床式にし、熱せられた地面からの熱が、直接床に伝わらないようにしましょう。 日光の直射を避ける犬小屋の入り口が太陽の指す方向に向かないようにしましょう。 プール入れるのは、もちろん犬専用のプールです。 体温より冷たい水に入るとかなりの冷却作用がありますが、必ず飼い主監視の下で入らせてください。 犬小屋用扇風機扇風機には小屋の中にこもった熱い空気を若干低い外気と入れ替える効果はありますが、注意点もあります。 まず一つは、犬が好奇心にかられて触ると、怪我をしてしまう恐れがあるという点。 そしてもう一つは、外気温が体温と同じ、もしくは体温より高い場合、扇風機は体にドライヤーを当てているのと同じことになり、逆効果になってしまうという点です。 使用する場合は外気温を確認し、飼い主が監視した状態を基本としてください。 打ち水犬小屋周辺に打ち水をすると、若干地面の温度が下がってくれます。 また、犬小屋の外壁に水をかけても、少しだけ小屋内の気温上昇を抑制してくれます。 屋内での熱中症予防 マズルが短い短頭種の犬では熱中症のリスクが高まります。 つぶれた鼻先によって空気の通りが悪くなり、効果的な気化が妨げられます。 また空気を吸ったり吐いたりする時の空気抵抗が大きくなる分、呼吸筋を激しく収縮しなければならなくなり体温が上がりやすくなってしまいます。 2017年、52頭の短頭種と53頭の非短頭種を対象とし、寒冷環境(温度21. その結果、短頭種では温熱環境で呼吸数が増加が確認されたそうです。 また2008年、熱中症にかかった54頭の犬を対象としたリスク解析を行ったところ、ベルジャンマリノワ(標準の24倍)、ゴールデンレトリバーとラブラドールレトリバー(2. 08倍)で高いリスクが確認されると同時に、短頭種で標準の1. 7倍のリスクが確認されたといいます。 犬が太り気味だったり明らかなだと熱中症にかかりやすくなります。 体脂肪にはエネルギーの貯蔵庫のほか寒いときの防寒具としての役割があります。 丸々と太った北極のアザラシのように冬の間は役に立ってくれるかもしれませんが、夏になっても天然の防寒具を着込んだままだと、体温が効果的に外に逃げ出せません。 人間でも「太った人は汗っかき」とよく言いますが、体が重くて筋肉への負担が増えることのほか、体脂肪が放熱を妨げていることが関係しています。 2017年、52頭の短頭種と53頭の非短頭種を対象とし、寒冷環境(温度21. その結果、犬の肥満度を示す指標「BCS」が高いほど体温も高くなるという正の相関関係が見られたといいます。 また一回換気量と負の相関関係も合わせて見つかったとも。 これはつまり「太っているほど呼吸が短く体温が高い」ということです。 太陽光を吸い込みやすい黒い被毛の場合、熱中症にかかりやすくなってしまいます。 夏場に黒い服を着た時、体温が上がりやすくなってしまうのと同様、黒い被毛は太陽光を吸い込みやすいため、その分温度が上がりやすくなってしまいます。 2016年、オーストラリアにあるアデレード大学獣医科学部のチームは、レース犬の熱中症の危険性を高める外的な要因と内的な要因を明らかにするため、実際にドッグレースに参加した238頭(オス134頭+メス104頭)のグレーハウンドを対象とした大規模な調査を行いました。 その結果、レース後の直腸温度上昇は、明るいタイプの被毛(フォーン・ホワイト)が「2. 細胞内において生成される熱ショックタンパク質の少なさが熱中症に対するかかりやすさを左右している可能性があります。 熱ショックタンパク質(ヒートショックプロテイン, HSP)とは急激な温度上昇に反応しほとんどすべての細胞内で作られるタンパク質の一種で、細胞内における酵素の能力を高めることで細胞の耐性を高め、タンパク質の構造を保つ役割を担っています。 この熱ショックタンパク質の産生能力には個体差があり、遺伝的に産生量が少ない犬においては、熱耐性(thermotolerance)が低く熱中症にかかりやすくなってしまう可能性が指摘されています。 その他加齢や馴化不足によってもタンパク質量が低下する可能性があります。 オス犬 犬の熱中症で多く報告されているのが車内への閉じ込めによって発症するというパターンです。 車の中は窓が閉められているため換気が悪くなり、対流による放熱が妨げられます。 また飲み水がない場合パンティングによる気化が行われず、体温がこもってしまいます。 さらに上昇した車内温度によって放射熱をもろに浴びますので、人間でいうとちょうどサウナに入っているときのような状態になってしまいます。 車内に閉じ込められた状態は、サウナに入った後で出入り口をロックされ、出られなくなった状態と同じですので、絶対に作ってはいけません。 閉じ込めと熱中症予防 室温が調整されておらず、犬が自力で逃げ出せない場所には絶対犬を閉じ込めないよう注意します。 具体的にはクレート、屋外の犬小屋、車の中、空調のない閉め切った室内などです。 「少し窓を開けて部屋の通気を良くして留守番させる」というのもNGです。 海外では「善きサマリア人の法」により、閉じ込められた犬を発見した場合は車の窓ガラスをぶち破ってもよいとしている州や郡が結構あります。 それだけ犬を車内に閉じ込めたまま外出する無責任な飼い主が多いということでもありますが、残念ながら日本においては単なる器物破損罪になってしまいます。 車の窓ガラスをぶち破ったのは見かねた通行人でしたが、2017年に成立した「善きサマリア人の法」により飼い主は逮捕され、車の破損は罪に問われませんでした。 しかし熱中症による死亡事故があまりにも多いため、各航空会社は輸送に関するルールを定めるようになっています。 犬を飛行機で輸送せざるをえない場合は「短頭種の小型犬NG」などのルールがありますので、事前に確認しておきましょう。 激しい運動 運動と熱中症予防 犬の熱中症に関する42の症例を検討した過去の調査では、20~30分という比較的短い運動時間でも熱中症を発症していることが明らかになっています (Drobatz KJ, 1996)。 人間や馬を対象とした調査では長時間の運動によって熱中症を発症するとされていますが、犬の場合はもっと短い時間で病的な状態に陥ると考えておいた方がよさそうです。 散歩で路上を歩かせるときやドッグランで走らせるときは、10分おきにこまめに休憩を入れるようにしましょう。 運動誘発性衰弱 運動誘発性衰弱とは運動したことをきっかけとして突然足腰が立たなくなり、ふらふらになってしまうというものです。 ボーダーコリーにおける「」およびラブラドールレトリバーにおける「」が代表格として知られています。 ボーダーコリー(およびその血が入った犬種)やラブラドールレトリバー(およびその血が入った犬種)を飼ってる方は熱中症のほか、この運動誘発性衰弱にも気をつけて犬の運動をモニタリングしておかなければなりません。 動物の体は寒い環境から暑い環境、逆に暑い環境から寒い環境に順応することができます。 しかしこうした順応が完了していない普通のペット犬が暑い中で動き回ると、熱中症に陥る危険性が高まります。 温暖馴化において体内で起こる具体的な変化は、深部体温の低下、心拍数の減少、心臓予備力の上昇、気化冷却能の増進などです。 しかしこの順応プロセスはパソコンのアップデートのように2~3時間で完了するものではなく、短くとも10~20日、通常は60日程度かかるものです。 例えば、人間においては汗の産生量が1. 5から4. もしこうした順応が無かったら、暑い環境下に置かれた途端に血液量減少や脱水症状が起こり血管収縮と心拍出量の低下が起こってしまうでしょう。

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